1歳5ヶ月の女児です。2ヶ月前に、前歯4本に虫歯がみつかり、進行止めを塗って、光をあてました。今は塗布した部分が黒くなっています。
1歳5ヶ月の女児です。
2ヶ月前に、前歯4本に虫歯がみつかり、進行止めを塗って、光をあてました。
今は塗布した部分が黒くなっています。
母乳をやめるようにアドバイスをもらい、やめる方向でがんばっています。
4歳の兄がいるのですが、この子は未だに虫歯も無く、とてもいい歯だと褒められています。
二人目なので、兄の時よりも心がけがずさんになってしまっていたところがあり、虫歯をつくってしまったのは、全部母親の私のせいなので、本当に反省しています。
今後、やはり、永久歯に生え変わっても虫歯の出来やすい環境になってしまっているでしょうか?
この今塗布してもらっている進行止めはどれくらい有効でしょうか?
お教えいただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。 |
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こんにちは!三木照久歯科、院長の三木照久です。
ご質問の件ですが・・・確かに、お子様、特に乳幼児の虫歯は、保護者の方の責任によるところが大きいということは否定できません。ですが、そのことについて、謙虚によく反省されていらっしゃるわけですから、本当にお子様想いの素敵なお母さんでいらっしゃると思います。なってしまったものを元通りにはできないわけですから、今後のお子様のお口、…ひいては全身の健康管理には十分気をつけてあげられることが大事なのではないでしょうか。
さて、よく勉強されていらっしゃるようで、おっしゃるとおり3歳ぐらいまでにお口の中に有害な菌を入れなければ、それ以降虫歯や歯周病にはなる確率をかなり下げられると言われています。これは、抵抗力ができる以前にお口の中に細菌が侵入するということは、言わば軍隊のいないところに敵が攻めてきたようなものだということです。無力さから占領されてしまうのだとお考えください。抵抗力ができれば、それが自身の体を守る軍隊になりますから、侵入を防いでくれます。ですから、現段階で虫歯を作ってしまったということは、細菌との戦争に不利な条件を作ってしまったことにはなりますね。
ですが野生の動物と違って、人間には抵抗力以外に歯磨きや医療という援軍がいます。不利な…正直、大きな条件が一つ存在してしまっているわけですが、これらの連合軍にうまく助けてもらえば、永久歯で虫歯や歯周病を防いでいくことは十分可能だと考えられます。素敵なお母さん、反省は大事ですが落ち込んでるヒマはないですし、またその必要もありません。私たち歯科医療機関と一緒に、お子様の健康のためにがんばりましょう。
お母さんに頑張っていただく部分は、何よりまず歯磨きですよね。これに勝る予防はありません。それと、お子様を歯科検診に定期的に連れて行っていただくことです。私たち歯科医療機関にできることは、お母さんたちにその歯磨きを上手になってもらうご指導をさせていただくこと、お子様のお口の状態に合わせて、適切な検診時期をアドバイスさせていただくこと。それとその検診の際にプロとして、お母さんにできないレベルの高度な予防処置をさせていただくことです。これらを続けていくことが大事です。
それと進行止めですが、もちろん効果はあるのですがあくまでお子様がもう少し成長し、本格的な治療を受けられるようになるまでの最低限の対策だとお考えください。「進行止めがついてる部分が、今までよく磨けていなかった弱点なんだ」という意識を持って、重点的に磨いてあげるよう心がけてください。
大変なことのようですが、お子様は保護者の方々を一番幸せにしてくれる存在かと、文面からお察しします。そのお子様を健康に育ててあげることは、ご自身をもっと幸せにしてくれることではないでしょうか。歯医者と二人三脚の健康管理を、まるで楽しい習い事のように、ワクワクしながらやっていただければ、私たちも最高にうれしいです。…余計な発言ごめんなさい。
この回答が、少しでもお役にたてば幸いです。では、お子様のみならずお母様ご自身も、本当にお体大事になさってくださいね。 |
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相談のお返事をいただきました。
かかりつけの歯医者さんでは、なかなかゆっくり話を聞いてもらう事が難しく(いい先生なのですが、とても混んでいまして)一人で悶々としていました。
やはり、娘の口の中の環境はとてもよくない状態だということがわかりました。
現実を見据えなければと思います。
しかし、先生がおっしゃるとおり、落ち込んでいる暇はないですね。
これから彼女の虫歯を一本も増やしてはいけないと心を決めました。
偶然みつけた、貴院のサイト、実は「もしお返事がもらえることがあれば、ラッキーかな?無理だろうな・・・。」
くらいで、相談しました。
しかし、こんなにも丁寧なお答えを頂き、本当に感激し、感謝の気持ちでいっぱいです。
こちらは埼玉県・・・徳島県のそちらの歯科医院に伺えたらどんなに幸せかと思いますが、それは少し難しいので、いただいたお言葉を胸に、日々頑張ろうと思います。
本当にありがとうございました。 |
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