こんにちは!三木照久歯科、院長の三木照久です。
お子さんの前歯の件ですが、一歳でおっしゃっている部分を処置された時、年齢と状況から推測すると歯が脱臼したものと思われます。
一歳半から二歳ぐらいが、もっとも乳歯の前歯の外傷が多い時期と言われています。
これは、歩行の能力がまだ不十分で、ある意味まだ「歩く練習」の時期で、転んだりしやすいためです。
つい最近も、当院にも何人かいらっしゃいましたが、通常その場合、歯を元の場所にもどしたうえで、固定という処置を行います。
肩が外れた時などと同じように、外れた歯を動かないようにして治す処置です。
ただ、外傷の程度にもよりますが治りは悪い場合が多い、またはお子さんが嫌がって動いてしまい、処置事態が困難な場合も多々あります。
そして、乳歯の外傷や病気が、永久歯の正常な成長を妨げることもあります。
お口を直接拝見しておりませんので状態が完全には把握できませんが、おっしゃり通り歯の神経が死んでいるということだと思われます。
その場合、診ていただかれている先生の御説明どおり、歯の中の神経の治療が必要になります。
その処置が、現時点でお子さんの歯をできるだけ長く機能させる手段になると考えられます。
ただし、生えてきて約一年で神経の治療が必要になった歯の寿命は、いつまでとは個人差が大きいのでとは申し上げられませんが、生涯にわたって機能させることはまず困難と思われます。
まだ成長が完了していない器官が、きわめて初期に大きな病気にかかったということだからです。
お子さんの歯を心配なさるお気持はお察しいたしますが、まずはいま十分診られている先生とご相談のうえ必要な処置を受けられ、定期的な健診を欠かさぬようにされること。
そして、将来的にその歯が失われたとき、その年齢、状態に応じて(場合によっては矯正歯科医との相談も含め)最も適切な処置を受けられるのが大事ではないかと考えられます。
では、本当にお大事になさってくださいね。
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