こんにちは!三木照久歯科、院長の三木照久です。
お母さん、まず深呼吸して、ちょっと落ち着かれてください。
お子さんを想うお気持ちはよく伝わって参りますが、お母さんが落ち着いて、「大丈夫だよ」という笑顔をお子さんに見せてあげることも大切だと思いますから。
さて、ご相談の件ですが、乳歯は原則、前から順番に生えてきます。
順番どおりに生えてこないということは、歯そのものがないか、または何らかの理由で生えてくるのが遅れているか、どちらかということになります。
まずは、歯科医院をたずねられ、レントゲン写真などで歯の存在を確認してもらってください。
状態によっては、しばらく様子をみて、結果的に大きな問題にならないことも十分考えられると思います。
ただ、もし様子を見ておけない状態の場合、どちらの理由で歯が生えてこないにしろ、適切なタイミングで適切な対処をしないと、永久歯の歯並びに悪影響を与えてしまう可能性があります。
まず、乳歯がない場合、永久歯も生えてきません。
乳歯があって生えてこれない場合も、それそのものが邪魔をしたり、永久歯の生えてくる場所やタイミングを損ねたりして、他の歯が生えてくる場所、咬み合わせなどまでが悪くなってしまうことがあります。
しかし、まず大事なことですが、お母さんは、お子さんに対して何も悪いことはされていませんし、もちろんお子さん本人にも責任はありません。
一部の歯が生まれつきなかったり(先天性欠如といいます)、形や構造が正常でなかったり、逆に余分な歯があったりするお口の異常は、しばしば起こることです。
私たちのところに来られる患者さんにも、それらの異常があって気になって来院されたり、場合によってはご本人やご家族は気付かれておらず、検診や他のお口の病気を治そうと来院され、我々が検査して見つかり、驚かれたりすることもあります。
後天的な(生まれてから後の)虫歯や歯周病が歯並びに影響することもあります。
お口に異常がなくとも、鼻の病気が歯並びに影響をあたえることさえあります。
心配すればきりのないほどですが、大切なことは、まずお子さんのお口、全身の健康に保護者の方が普通に気遣ってあげて、定期的に健康診断などを受けさせてあげて、専門の医師とともに二人三脚でお子さんの成長を見守ってあげることではないでしょうか。
ちょっと話が飛んだり大きくなったりして申し訳ございません。
今回のご相談の件に関して申し上げれば、専門は歯科医師ということですよね。
まずは歯科医院に行かれ、先に申し上げた検査を受けられてください。
できれば、ご心配のようなら他の部分も診てもらうといいかも知れませんね。
そして、指示を仰がれてください。
直接お子さんのお口を拝見しておりませんし、全身状態も分かりませんので断言はしかねますが、乳歯があれば、状態によってはしばらく様子を見ていれば生えてくるかも知れません。
ほんの少しの処置で解決するかも知れません。
もしその部分の乳歯がなくても、お口の中のお話でしたらどのような理由でいまの歯が生えてこないという問題が起こっているにしろ、現在の歯科医療なら矯正や、補綴・口腔外科(人工の歯、差し歯やインプラントなど)で、お子さんの成長に合わせて適切な処置をしていけば、問題を最小限で済ませることも十分可能ではないかと考えられます。
ただし、問題が大きい場合は成人するまで、保護者の方、ご本人ともに頑張りが必要かも知れませんが…
また話が大きくなってきてしまいましたが、とにもかくにも、お母さんに落ち着いていただき、アドバイスを歯科医に受け、協力して適切な対応をすること。それが第一です。
まずは状態を把握しなければ、適切な対応もできません。
長いメールになってしまってごめんなさい。いろいろ申し上げましたが、心配でお母さんの神経をすり減らされることはどうかなさらないでください。
では、お母さん、お子さん共々、本当にお体大事になさってくださいね。
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